愛しい人
まだ開いていない、小さな松ぼっくりを見つけると「かわいい」と拾ってしまう君のことが、僕にとっての「かわいい」
逢坂 透
Xでわかちあう
「わたしちょっと強いの」そう言って拳を握った君を見たときに、ずっと側にいようと思ったんだ。
君と昔はさぁ、磁石の同じ極同士のように弾き合ってたのに、いまは違う極同士のようにくっついて離れられないでいるよ。
「送別会の挨拶をお願いします」と、初めて話しかけてきた君の瞳の特別さに気付いた。深く濡れたような黒の奥から、光の粒が溢れ出す、間違いなく僕がみた一番美しいものだった。