愛しい人
藍色ののれんを割って外にでた。強い日差しに眩しそうにする白いワンピースの大切な人。
逢坂 透
Xでわかちあう
秋が進んだ夕暮れ、こんなところでと奪われた唇が、あなたの温もりにほどけてゆく。
学生の頃から着ているダッフルコートの「ボタンが留められなくなりそう」と、大きくなったお腹で嬉しそうに言っていた君。
小さな頃、一緒に手のひらを太陽にかざした。今も地面に並んで寝っ転がって、同じことをしてる。30年も経ったけれど。