愛しい人
私が必死で抱えていたものなんて、別にどうでもよいものだってあなたが教えてくれた。いいや、手ぶらで。
逢坂 透
Xでわかちあう
木枯らしに前髪が揺れて、少し紅くなった君の頬の両側に、ツイードのコートの衿が立っている。そんな君の表情を正面から見つめることを許されている僕は最高にしあわせだ。
あなたのくしゃくしゃの下手くそな笑顔が、その慣れていない感じがよかった。だからあなたを選んだの。
大きな鳥居のように、ドンっと立っているあなたが好きで仕方なかった。あなたに出逢えてよかった。